不定形耐火物
粉粒体、または練り土状の耐火物の総称です。
キャスタブル・吹付材・パッチング材などがあり、使用目的により様々に使い分けられます。
-
吹付材
主に転炉、電気炉、AOD炉等の炉壁に水と混合し空気圧で吹き付けて補修する耐火物です。 -
キャスタブル
耐火性骨材とアルミナセメント等を混合した粉状の耐火物で、水和性化学結合性を有し鋳込み等に使用されます。
取鍋、タンディッシュ等に広く使用されています。 -
耐酸キャスタブル
けい酸塩その他耐酸性のボンドを用いたキャスタブルの一種で、耐酸性を有し、煙突等の内張りに使用されます。 -
ラミング材
エアーランマーで打撃施工する不定形耐火物。取鍋や炉で使用されます。 -
パッチング材
可塑性のある材料に水等を加えて練り状とし、手やコテで押し付けて部分補修に使用する不定形耐火物です。 -
コーティング材
物体の表面にこて塗り、吹き付け等によって塗布し耐火皮膜を形成するための耐火物です。 -
耐火モルタル
耐火煉瓦を積む際に使用される目地材料。熱硬性、気硬性、水硬性の3種類があります。 -
マグネシアクリンカー
MgOを主成分とする。耐火原料にも使用し天然由来のものと人工(海水マグネシア)由来の物があり、水と苦汁を加えて電気炉の炉底スタンプなどに使用されます。 -
ドロマイトクリンカー
ドロマイトに必要に応じて添加物を加えたクリンカーで電気炉の炉底電極部分に使用されます。